世界一標高の高い都市、コロニアル様式の石畳、すり鉢状でどこに行っても急斜面。とにかく歩くだけでクソ疲れるこの町の足元を照らしてくれる街灯。ついでに野良犬の糞にもスポットライトを当ててくれる。街灯に照らされた路地には糞の主たち以外には誰もいない。ここが、さっきまで見ていた夜景の一部だと思うと不思議な感覚だ。

見たこともないような大パノラマを彩る主役たちは、ここでは糞を引き立てる裏方にまわっている。しかもそれらは同時進行だ。

今もすり鉢状の向こう側からこちらを見て感動している観光客がいるはずだ。ここに何が落ちているのかも知らずに。

なんなら、その観光客の足元にも何が落ちてるかわかったもんじゃない。

今話した全てに色を与えているのが、この街灯たち一本一本だと考えると、ロマンチックなようで吐き気がする。