極東國東京区 -世紀末編-

Jun Aoyama Interview

青山純

名前 : 青山純 aka Setcha

年齢 : 28

: 右

レぺゼン :
NAKED GUNZ / JAGASTAN / 六歩啓蒙党

特長 :
Videographer, Director, Beatmaker, Breakdancer, イケメン, うつ伏せ

Mojja(以下M) :
極東國東京区 世紀末編 撮影お疲れ様でした。
まず今回の映像の世界感とストーリーについての説明をお願いします。
青山純(以下J) :
世界観は、ブレイクダンス界の世紀末です。そのままですけど。笑

オリンピックが大失敗に終わり、ブレイクダンスは社会から淘汰され、ブレイクダンサーは肩身の狭い思いをしながら生きていた。
衣服も動きも究極に効率化され、ブレイクダンス理論で固められたサイボーグのようなブレイクダンサーが次々と現れる一方、生きる場所を路上に見出し、自らのブレイクダンス美学を追求する者達は極右ブレイキング集団と呼ばれ監視対象となり、ブレイクダンス界の二極化は顕著になっていった。
世紀末になっても圧倒的現場主義を一貫して主張する彼ら、その現場とは一体何なのか。
果たしてこの世紀末に夜明けはあるのか。

というストーリーです。
実はこれ、たしか去年の年末くらいにはもう話してて、めっちゃ面白い!ってなってたんですけど、そしたら世界的にコロナが大流行して本当に世紀末みたいな状況になってきて、驚きました。笑
ueno
M:
今回のコンセプトに行きついたプロセスは?
J:
一昨年から映像作品を作り始めたんですけど、去年40分尺の映像を作ってDVDにして販売したんですよね。
それの自分達の手応えと周囲からのプロップスの高さに完全にみんな燃え尽きてしまって。笑
しばらく何も動いてなくて次回作についても特に決まって無かったんですが、昨今のオリンピックの流れについていろいろ話す場面が増えて、そこからこのテーマに辿り着きました。
内容については、去年までの経験から自分達なりのブレイクダンス美学は固まってきてたんですけど、去年の大作を今までと同じやり方で超すのは不可能だと思って、失敗してもいいから新たな試みをしようということになりました。
ダンスのみの観点ではなく前回とはまた違った音楽の観点も入れたり、細かく説明すると長くなるので割愛しますが、かなり挑戦した内容になりました。
撮り始める前はかなりロークオリティになっちゃうかもなーくらいのつもりでいたんですが、撮影を進めるごとに予想以上に良い内容が撮れていって、これは本当に頑張ってちゃんと作品にしないとマズイ、と徐々にプレッシャーが増えていったのを憶えています。笑
mojja
M:
使っている機材は?
J:
カメラ:
SONY α7RⅢ

レンズ:
Rokinon Fish eye
CANON 35mm

特機:
DJI Ronin-S

編集:
Davinci Resolve
scene of akiba 3-3
M:
今回の映像ではフィッシュアイでアプローチすることが多かったけど何かこだわりはある?
J:
前提として、今回の映像はダンスのための映像であるべきだと思ってるんですよね。映像のためのダンスじゃなくて。
だからワンムーブの魅力を余す所なく伝えたいと思ったら、体全体を映さないと伝わらない。
そして撮影場所が狭くて被写体との距離を取れないことが多かったので、それでいて体全体を映せるのはフィッシュアイしかないと思って、使うことに決めました。
フットワークをローアングルで撮ると迫力が出てカッコいいんですが、フィッシュアイはそれがよりダイナミックに見えるので、ブレイクダンスと相性がいいと思いますね。ラストシーンのモジャのムーブが良い例。
あと、ラストシーンの一発撮りはカメラマンの動きもコマンドに組み込まれてるので、カメラマンと被写体の距離感がとても重要。
フィッシュアイだと限界まで近づけるから、一番自然な形でコマンド出来ました。
あれはフィッシュアイじゃないと不可能でしたね。
eki 1 eki 2 eki 3
M:
今回の映像は退廃的な面が全体を通して伺えるけどあれはどうやって表現してるの?
撮影中気をつけてたことや編集中にこだわったポイントなどあれば教えてください。
J:
非現実の世界観なので、現実を感じさせるものは出来る限り映さないようにしました。
あとは、肩身の狭い未来の練習場所なので、周囲の声も全てカットしました。
ラストシーンに関しては撮影段階から声を出さないように徹底していたので、良いムーブをしても沸けないという、シリアスな空気感で撮影をしてました笑
編集での工夫は、シャープネスをかなり上げて輪郭をバキバキに出しました。そうすることで肉眼よりもかなり質感がザラザラに見えて退廃的に見えます。
色も全体的に青緑っぽくして暖かみを感じさせないようにしました。
all2
M:
最初のスタジオから外のスポットに切り替わる描写あるじゃん?
あれ最初インスタへの投稿も含めてたけど消した理由ってある?
J:
最初のスタジオシーンは、当初、スタジオの練習風景をスマホで撮ってインスタのストーリーに投稿するという動きを入れてました。
その意図としては、外の狭いところで踊るシーンは未来の練習風景という設定だったので、その対比として現代の練習風景の様子を見せたかったので、現代の象徴となるストーリーに投稿するという動きを入れていました。
ですがそのスタジオシーンが長すぎて見飽きてしまうという意見が出て、メンバーで話し合った結果カットすることにしました。
スタジオの練習風景自体が十分現代の練習風景の役目を果たしてるので、必ずしも必要ではないと判断したわけです。
大事なのは伝えたいことをちゃんと見せるってことなので、そのへんの取捨選択も結構大事ですね。
何が正解かというのはちょっと難しいところですが。
rickjoe and y-hi rickjoe and y-hi rickjoe and y-hi rickjoe and y-hi
M:
あの水槽の中の魚はどういう意味があったの?
J:
全てが究極に効率化されて思考停止した未来の人間を表現してます。
M:
カテキングの誕生が意味するものは?
J:
カテキングと私達は表裏一体なのです。
M:
次はあなたの街かもしれない!の意味とは?
J:
いずれ分かるので、チェックし続けて下さい笑
poster
M:
最後に見ていただいた皆様にメッセージを
J:
これだけ見れる条件が限られた中で見ていただいた皆様、ありがとうございます。
良いと思ったり、他の人にも見てほしいと思ったら、是非周りの人にたくさんシェアして欲しいです。
この映像を見て、ブレイクダンスについて各々が考えるということがブレイクダンスの未来にとって重要なことだと思いますし、後世に残るものってやはり哲学があるものだと思うので、それぞれのブレイクダンス哲学が世界各地で形になっていって、政党みたいなのがたくさん出てきたら面白いと思います。笑
映像作ってみて思ったんですが、ブレイクダンスってまだまだ奥が深いし、伸び代があるなと思いました。
きっとこの映像を見て感動してくれた人はブレイクダンスのことすごく好きな人だと思います。結局その熱がブレイクダンスを進化させるために一番必要なことだと思うので、それをそれぞれのやり方でぶつけて欲しいなと思います。
地域によってやり方全然変わったりするので、単純にいろいろ見てみたいですね。
余談ですが、最近陸上さんが岐阜の狭いところで踊ってる動画を送ってきたんですが、落ち葉だらけでフロアが見えなくて笑いました。笑

ということで、長くなりましたが以上です。
改めて、見ていただいた皆様ありがとうございました。
AOYAMA JUN

Big up and much respect for greatful work AJ!! -6SP